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IoTによる生産性向上POINT

社外作業の報告業務効率化情報集約体制の整備

(株)臼杵鋼鈑工業所

現場作業の報告業務を簡素化し、進捗を一元管理

社外作業の報告・管理が大変

手書きの作業日報

 設備プラントを「設計・製作・組立・据付まで一貫生産」することを強みに事業を展開する(株)臼杵鋼鈑工業所。
 組立、据付等の作業は納品する現地で行われます。多い時では現地作業の割合が8割にも及ぶそう。
 従業員は、現場作業に追われ、日報や週報といった管理様式の記入は後回しになりがち。
 生産性向上に向けては、忙しい作業を妨げることなく報告を入力し、管理セクションに迅速に情報を集約する仕組みの構築が必須の課題となっていました。

「入力しやすさ」を優先

開発中の日報様式(スマホ版)

 同社のIoT導入プロジェクトは、スマートものづくり応援隊のゴードービジネスマシン(株)を交えて進行中です。
 開発中の仕組みは、現場の作業員がタブレット、スマホ等の端末で作業の内容、進捗などを入力し、リアルタイムに管理セクションに情報が集まる、というものです。
 手書き報告書で未記載が多かった項目の入力の工夫、実作業時間と顧客との打ち合わせ等に要した作業外の拘束時間の区別、現場が遠い場合の移動時間の取扱いなど、協議の内容は細部にまで及んでいます。
 管理サイドからすれば、集計・分析に当たっては細かく情報収集できるに越したことはありません。しかしながら、現場で作業員が「入力が難しい」「入力がめんどくさい」となってしまうと、そのシステムはおそらく普及せず、数年後に忘れ去られてしまうでしょう。
 協議の中で重視されたのは、「現場作業員が入力しやすい」ということです。「作業員に新たな負担を強いるような運用は避けるべき」というのが、加嶋社長の方針でした。
 結論としては、入力項目の不足など、改良が必要な事項の洗い出しについては、試験運用の中で把握していくことになりました。
 補助金対象期間は単年度ですが、スマートものづくり応援隊との継続的な関わりの中で、将来にわたって運用・改良が進められる予定です。

すり合わせの重要性

同社工場

 IoT導入のゴールは、生産性の向上だとする企業がほとんどです。その目標を達成するためには、開発に当たって、導入企業の代表者、管理部門、作業現場の意思疎通はもちろん、システム会社との十分な意見交換、認識のすり合わせを行い、IoTシステムに携わるすべての人が納得した形を目指すことが重要です。
 管理部門主導ではなく、現場作業をイメージしながら構築される同社のIoTシステムは、現場で受け入れられ、業務効率化と生産性向上に寄与するものとなるでしょう。

企業名
(株)臼杵鋼鈑工業所
所在地
臼杵市大字野田266-1
設立年
1923年
従業員数
23名
代表者
代表取締役 加嶋 久嗣
担当者
総務課 加嶋 康子
TEL
0972-63-3355
メール
ukk@usuki-kouhan.co.jp
ホームページ
http://www.usuki-kouhan.co.jp/

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